ワセリン 効果 顔

ワセリンの成分と種類はどんなのがある?

その高い保湿力と価格の安さで、乾燥する季節に常備薬的な存在として広まっているワセリン。

 

単体としてだけでなくリップクリームやさまざまな化粧品、塗り薬(軟膏)などの基材としても幅広く使われています。

 

そんなワセリンですが、いったいどんな成分から成り立っていて、いろいろな種類があったりするのでしょうか。

 

本ページではワセリンの基本的な情報を中心に、ワセリンが配合されている人気の商品などを幅広く特集していきたいと思います。

 

ワセリンは自然の産物?

ワセリンの種類を解説する前に、まずワセリンが何を原料にしてどうやって製造されているかについて迫ってみます。

 

まず、ワセリンの原料は「石油」です。炭化水素の混合物が石油から得られるのですが、それを精製・脱色してつくられるのがワセリンです。

 

石油というと、なんかギトギトの油・・・というイメージが湧きませんか?また何か化学的な、ケミカルな印象を感じる方もいると思います。

 

そんなものを肌につけて大丈夫なの?と思う方もいるかもしれません。

 

しかしよく考えてみると、石油は太古の昔より大地に堆積した有機物(動物の死骸)変化してワックス状になり、さらに岩盤の中で熟成されて油となる、という説が主流です。

 

つまり石油は決して化学的なものではなく、むしろ自然の産物といえます。

 

そんな石油から生まれるワセリンは、原子(分子)の組成的にもきわめて安定した形をしており、安心して使うことができる保湿剤なのです。

 

種類の違いは精製度にあり

 

石油を精製して作るのがワセリンと述べましたが、この工程の違い、正確には精製度(純度)の違いによって3つの種類に分けることができます。

 

3種類のワセリン

ワセリン もっとも一般的なワセリンがこれ。低コストなので前述のとおり、さまざまな化粧品や医薬品の基材としても使われています。

●価格例:500g 約800円

プロペト ワセリンの不純物を取り除いたのがプロペト。ワセリンより若干やわらかくて伸びがよいのが特徴です。保湿力そのものはほぼ変わりません。価格は同量のワセリンの約2倍です。

●価格例:500g 約2,100円

サンホワイト プロペトをさらに高精製にして不純物を極限まで取り除いたのがサンホワイト。肌が弱くワセリンやプロペトが合わない、という方に最適です。ただし価格は相当高くなります。

●価格例:400g 約3,100円

 

保湿力そのものではさほど差はないので、刺激や違和感を感じるかどうかでどのタイプを使うかを決めればいいと思います。

 

あと細かく分けると、ワセリンには白色タイプと黄色タイプがあります。これも単純な違いで、元々黄色いワセリンを漂白したものが白色タイプとなります。

ワセリンの保湿のメカニズムは?

ワセリンでなぜ保湿ができるのでしょうか?

 

そもそも、人間の肌を保湿するには大きく2つの方法があります。ひとつは「水分が逃げないようにフタをする」保湿で、もうひとつは「水分を内側でつなぎとめる」保湿です。

 

ワセリンは油のフタ

これでいえばワセリンは前者のタイプ。ワセリンを肌に塗っても、その成分はほとんど肌の内部には浸透していきません。要はサランラップを皮膚に巻きつけるのと意味はほぼ同じです。

 

人間の皮膚は絶えず水分や皮脂などが分泌され、水分に関しては肌表面から蒸発していますが、ワセリンを上から塗ると水をほとんど通さないので行き場がなくなり、その場にとどまります。

 

その結果肌表面の水分量は上がり、保湿をしていることになります。

 

ただ、ワセリン自体はいわば油分の塊なので、それ自体に肌の機能を高めたり薬効がある、というわけではありません。肌表面に塗って水分を篭もらせるという、いわばその場しのぎの付け焼き刃的保湿ともいえます。

 

とはいえ、もし肌の炎症やトラブルがある場合、そこにワセリンを塗ることで外界から肌を守ることができます。またその間に肌を再生できるので有効な使い方といえます。

刺激がほぼないので顔にもやさしい

上にも書きましたが、ワセリンは肌の中にほとんど染みこんでいかないので、刺激を感じることもありません。

 

よく、ボクシングの試合で相手のパンチで瞼の皮膚や顔が切れた時に、止血のためにワセリンを大量に塗ることもありますが、要は傷のある部分に使っても問題ないほど安全なものということです。

 

かなりの敏感肌やアトピー肌で、どんな化粧品を使ってもピリピリと刺激を感じたり赤みを帯びてしまう・・・という方でもワセリンならおそらく問題はないと思います。

 

ワセリンより純度の高いプロペトやサンホワイトなら、なおさら万全です。

 

ただし、皮膚表面にワセリンを塗ることで熱がこもり、血流が上がってかゆみを感じることはあるかもしれません。またアレルギー反応は人によって千差万別なので、ワセリンによる接触性皮膚炎が起こらないとも限りません。

 

接触性皮膚炎というのは、「かぶれ」のことです。

 

ワセリンを塗った部分が明らかに赤くなったり、ムズムズとかゆみを感じたりする場合、接触性皮膚炎を起こしている可能性があるので、すぐに拭きとって様子を見ましょう。

 

それで症状が治まってくるなら特に医者にかかる必要はないと思いますが、症状が強かったり長時間続く場合は、早めに皮膚科で診てもらった方がいいですね。

 

ワセリンではまずないと思いますが、強烈なアレルギー症状のひとつであるアナフィラキシーショックは生命に関わるので、ただのかぶれと軽く考えないことは大切です。

ベタベタするので人によっては不快

ワセリンを使う場合の一番の障害は、これなのではと思います。

 

実際に使用した方はわかると思いますが、とにかくベタつきます。もともと油からできているので当然といえば当然なのですが・・・

 

冬の時期でカサついている肌ならまだいいのですが、問題なのは夏。

 

ただでさえ汗をたくさんかいてベタつくのに、そこにベタベタするワセリンなどとてもじゃないですが塗布する気が起きないんですよね。しかもせっかく塗っても汗で流れてしまったりも。

 

プロペトやサンホワイトは、比べれば若干ベタつき感は少ないので、気温の高い季節はこちらを使ったほうがいいと思います。

ワセリンの入っている主な化粧品は

それこそあげればキリがないほど、さまざまな化粧品の基剤としてワセリンは使われています。

 

たとえば永遠の定番感すらあるニベアの青缶ですが、これにもワセリンは含まれています。

 

マドンナや世界のセレブが愛用するスキンケアクリーム「ドゥ・ラ・メール」と青缶の成分がほとんど変わらない!と一時女性誌で盛んに持ち上げられていたニベアの青缶。

 

169g・525円/56g・248円と非つねに安価ですし、一家に一つの常備アイテムという方も多いのではないでしょうか?