合成界面活性剤 保湿

合成界面活性剤はなぜ肌によくないのか

洗顔料

 

界面活性剤は生活に欠かせないもので、さまざまな製品の成分表で見かけます。

 

ところで、界面活性剤って何なんでしょう?実はよく分からない人も多いのではないでしょうか。

 

周り合わないもの同士をなじませる

例えば、水と油は分離しますね。2つの物質は溶け合いません。それが、界面活性剤を加えることによって馴染むのです。この場合、界面とは水と油の境目を言い、双方の界面の性質を変化させるのが界面活性剤です。

 

化学分野で小難しい話ではありますが、界面活性剤の分子は1つの分子の中に、水に馴染みやすい部分(親水性)と、油に馴染みやすい部分(親油性)を持ち合わせています。

 

そのため、界面活性剤を加えることによって分離せずに馴染むことができるのです。

 

さらに、界面活性剤には多数の種類、効果があり、洗浄・起泡・乳化・分散・可溶・帯電防止・殺菌などがあります。

 

生活に欠かせない成分であり、洗剤・化粧品・食品・薬品ととても幅広く使用されています。

 

界面活性剤の分類について

界面活性剤というのは、数千種類も存在するそうです。さまざまな効果があり、用途に合わせて配合していきます。

 

まず、界面活性剤の分類ですが、大きく2つに分けられます。

 

水に溶けた時に電離してイオン化するか、しないかです。「イオン性界面活性剤」または「非イオン性界面活性剤」です。そして、イオン性界面活性剤は更に分類され、陰イオン界面活性剤・陽イオン界面活性剤・両面界面活性剤となります。

 

特に石鹸や洗剤に使われているのは、陰イオン界面活性剤です。汚れなどが落ちやすいという特徴があります。

 

また、界面活性剤には天然の成分と、合成の成分があります。なかなか奥が深いですね。数千種類にものぼると言われる界面活性剤ですので、簡単に良い悪いとは言えないものです。

 

さて、天然の成分では名前の聞いたことがあるものもあると思います。レシチンは、大豆レシチン・卵黄レシチンなどがあり、食品添加物の乳化剤として古くから使われています。

 

マヨネーズは卵黄レシチンによって、油分などが均一に混ざっているのです。牛乳のたんぱく質であるガゼインも天然の界面活性剤です。

 

牛乳とは、水分と乳脂肪分を混ぜた状態であり、乳化剤としてガゼインがはたらいています。サポニンという植物系の天然成分は、古来から石けん代わりに使われています。

 

中でも合成界面活性剤が肌に悪い理由

さて、界面活性剤の中でも合成界面活性剤が肌に悪いと言われます。

 

合成界面活性剤とは、人の手でつくられた人工的な化学物質であり、圧倒的に合成のものが多いです。敏感肌や乾燥肌の方は特に、肌のバリア機能を壊し肌トラブルを引き起こすといわれています。

 

気を付けたいのは、特に洗浄効果を持つ、合成界面活性剤です。

 

使い心地よく、泡立ちや洗浄力が良いものほど、強力な合成界面活性剤が使われているということになります。

 

肌なじみが良い=肌(角質層)の内部の細胞への浸透性が高いということになります。クレンジング剤や洗顔剤、歯磨き粉やシャンプー、それから台所洗剤などです。最近ではメーカー側もさまざまな配慮をしてきていますので、昔ほどは悪影響は少ないと言われています。

 

洗浄効果がある界面活性剤について、かんたんに言えば、バリア機能である皮脂や角質を汚れと一緒に溶かし、破壊してしまう恐れがあるということです。

 

いわゆる固形石けんでは界面活性剤として脂肪酸ナトリウムという成分が含まれ、陰イオン界面活性剤に分類されますが、天然由来成分を使用しているものも多く、また古来から使用され安全性も確立されていることから、通常の界面活性剤とは一線を画するという声もあります。

 

非イオン性界面活性剤は刺激が少ない

さて、非イオン性界面活性剤は刺激が少なくなっています。ただし、効果も補助的であると言えます。

 

そのため、なかなか洗浄効果についての置換えが難しく、洗顔料やシャンプーではなかなか置換えが進みません。少なくとも、より低刺激の成分へは変更しています。

 

化粧品などでは非イオン性界面活性剤を使用しているものが増えています。

 

非イオン性界面活性剤は、電気を帯びないということであり皮膚刺激性が弱いということになるようです。

 

特に肌に浸透させることを目的とした化粧水や乳液・保湿クリームなどは、ほとんどが非イオン性界面活性剤の使用に変わっているとのことです。

 

非イオン性界面活性剤の場合には、マイルドな洗浄力とも評され、従来イメージしているようなスッキリ・さっぱりとした洗浄力がありません。

 

しかし、従来のスッキリ・さっぱりというのはバリア機能を破壊してしまっているわけですから、私たち自身が変わる必要もあるのです。

 

例えば、クレンジングオイルでは、洗浄性や発泡性をなくし、非イオン界面活性剤の乳化効果のあるものを使います。

 

つまり、オイルにメイクの油分や皮脂汚れを吸着させ、お湯や水で流す際に界面活性剤の効果が発揮される(=しっかりと流すことができる)ということになります。

 

非イオン界面活性剤を複数配合して、結果として洗浄効果を高めている洗顔料などもあります。