花粉 肌荒れ 化粧水

花粉は肌にも影響を及ぼすやっかいな存在

花粉症で鼻ムズムズ

 

日に日に気温も高くなってきて気持ちもウキウキ高揚する春。ただ、毎年やってくる恐怖に怯える季節という方も多いのではないでしょうか。

 

その正体はいうまでもなく「花粉」。花粉症という言葉が日本に浸透してからかなりの年月が経ったと思いますが、いまだ根本的に治す方法がないのが現状です。

 

定番のマスクをはじめ、鼻や目に花粉が入らないようにするグッズ(メガネや花粉吸着クリームなど)が溢れ、ビジネスの面で考えても花粉シーズンは一大需要が見込める季節といえます。

 

悩まされている当人にとっては堪ったものではないですが。。

 

花粉症といえば真っ先に思いつくのが「鼻ズビズビ」「目しょぼしょぼ」などの症状だと思います。ネットリサーチ会社が行った花粉症に関するアンケートでもそのような結果が出ています。

 

 

ただこのアンケートで注目したいのが「皮膚のかゆみ・炎症」と答えた方が全体の16%もいるということ。つまり花粉は鼻(鼻腔)や目など粘膜だけでなくお肌にとっても悪影響をおよぼす存在なのです。

 

こうした花粉による皮膚の疾患は「花粉皮膚炎」と呼ばれ、春の時期はまさに油断大敵。

 

毎年花粉の時期になると顔がムズムズかゆくなったり、よくわからない赤いポツポツとした湿疹がでたりといった肌荒れの症状は、花粉が原因である可能性が高い、ということです。

 

とはいえ、肌に花粉がついてもすべての人が花粉皮膚炎になるわけではありません。やはりアトピー性皮膚炎や敏感肌など、もともと肌にトラブルを抱えている方がリスクが高くなります。

 

ではなぜ、花粉で肌荒れが起きるのでしょうか。そのメカニズムについて解説します。

 

花粉で肌荒れが起きる理由

 

花粉でなぜ肌荒れが起きるかについてですが、大きな意味では花粉によって鼻水や涙がでるのと仕組みは変わりません。

 

つまり、私たちの身体が花粉を「異物」と判断して防御反応を起こす「アレルギー」の仕組みが元になっています。症状が起こる場所が違うだけで、反応の仕組みは同じなわけです。

 

鼻水も涙も、要は身体に侵入してくっついた異物を水分によって外に排出しようとする身体の反応といえます。症状は不快そのものですが、なくては困る重要な働きなのです。

 

以下は資生堂の発表ですが、スギ花粉が肌のバリア機能を低下させることがわかっています。

 

 

ただ、花粉そのものはたとえば吸ったら即死するような毒物ではないですよね。なのになぜ、そんな躍起になって身体が排除しようとするのでしょうか。

 

そこにアレルギー反応の問題があるといえます。つまり花粉症がひどい人は、異物を排除する反応が過剰に働いてしまう体質というわけです。

 

身体が敏感すぎるのがアレルギー体質の方の特徴といえます。異物への防御反応がまったくなくなったら命の危険がありますが、逆に反応がよすぎるのも問題になります。

 

具体的にはヒスタミン

防御反応によって鼻水や涙、肌の痒みがおきる直接の原因は、ヒスタミンという化学物質がたくさん分泌されるからです。このヒスタミンが諸症状を引き起こすのです。

 

アレルギーに効く薬をドラッグストアで買ったことがあったり、耳鼻科や皮膚科で診察してもらったことがあるかたは「抗ヒスタミン剤」という薬の名前を見たことはないでしょうか。

 

こうした薬は肥満細胞という器官から分泌されるヒスタミンを制御する働きがあるので、アレルギーに有効とされているものです。

花粉の肌トラブルを防ぐには

花粉症対策グッズいろいろ

 

花粉による肌トラブルを防ぐために重要なポイントは、とにかく花粉を肌に付着させないことにつきます。

 

つまり物理的な接触をできるだけ防げばいいので、大きめのマスクをつけたり首にスカーフを巻いたり帽子を深めに被ったり、素肌の露出を減らすことは有効です。

 

また、肌のベースメイクをしっかり行うことも重要です。

 

下地やファンデーションを入念に仕上げることで、肌の上にバリアを張ったのと同じ状態になるので、花粉が直接肌に付きにくくなります。

 

また、外出時から帰宅した時、手は当然洗うかと思いますが同時に顔も水だけでサッと洗っておくことで、メイクの上にくっついた花粉を落とすことができます。

花粉以上に怖い!PM2.5の脅威

汚染された大気

 

また、花粉と同じかむしろそれ以上に脅威なのがPM2.5。

 

いわゆるお隣の中国から飛来してくる割合が大半の大気汚染物質です。

 

このPM2.5も、3月から5月にかけて黄砂とともに大量に日本にやってきます。(ちなみに2.5というのは粉塵の粒子の直径が2.5μmからきています)

 

とても微細なサイズの粒子なので、呼吸によって体内に入り込みやすく、なおかつ呼吸器の奥深くまで到達することが知られています。

 

PM2.5により引き起こすリスクがあるのが肺がんや喘息、気管支炎など呼吸器の疾患でです。

 

また、肌付着することで肌荒れを引き起こしたり、見た目に分からなくても「隠れ炎症」の状態になり、それが続くと肌を老化させたりシミやくすみ、シワの原因にもなってしまいます。

 

非常に毒性が強く危険なPM2.5ですが、何といっても発生源が日本ではないので排出量のコントロール等をするのが現実的に不可能です。

 

そのため、花粉や黄砂などと同じくできるだけ粒子を吸い込まない、肌にくっつけない対策が基本になりますが、いかんせん粒子サイズが小さいため、マスクもPM2.5対応の高性能商品が必要だったりと厄介な存在です。

 

花粉のアレルギーがないのに毎年春に調子を崩す方は、このPM2.5の影響を疑ったほうがいいかもしれません。